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くらくらするほど暑い。こういう時浴衣スリップすら暑い。あまりに暑いのでブラジャーと裾除けだけで浴衣を着ていた。結局黒の浴衣を今日洗い、明日白の浴衣を洗い、あさって長襦袢を洗うことにする。なんだか汗で風を通しても塩気がまとわりつき始めたからだ。浴衣としては抹茶色に金魚柄、白地に青緑のマーブル(本当はどういうのこういう柄?)白にピンクの朝顔、くしゃくしゃではあるがピンクのアジサイ。マーブル以外はなんか子供じみていて半幅がにあわなそうながらである。またこれが私の幼児体型および童顔に似合ってしまうんだ、とほほ。
とにかく下はもうはだかでいたいくらいで、それでも透けるから最低ブラジャーとパンツははいていないと破廉恥というものだ。一体この酷暑に破廉恥でない程度に涼しくいるにはどうするか。
私が子供のころには、サッカ-地の浴衣と決まっていた。で、付紐がついていて兵児帯をする。今でも男の子や学齢前の子はサッカー地だが、学校へ行っているような子供は早くもコーマ地を着てつくり帯をしている。
そういうのが売っているのだろう。兵児帯はちょうちょにすればいいので誰でも着せられるが半幅帯は結べないお母さんが多いと思う。ちょうちょでも作り帯でも子供は着せてもらうとうれしいものだ。
上布という言葉が着物雑誌に出てくる夏である。もう薄物は着てかまわない。しかし薄物さえ暑いかもしれない。汗っかきの私は絹物を着るのをためらう。水を飲んでいないと脳性まひの人間はてんかんを起こすこともなくはないそうで、着物のためにてんかん起こしてしまっては健康によろしくない。麻は丈夫だし、いいじゃないかと思う。しかし、写真でしか見たことのないもので現物見たら卒倒するような値段かもしれない。
薄物の着物はある。しかし、四十度になりなんとする夏に着ていられるものか?
それと伝統といえば名古屋には有松がある。地元なのである。同じ卒倒クラスの値段を払えるなら有松を買うのが筋ではないか。