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黒田さんのブログにて

日本は昭和39年を境に「元号の似合わない国」になったらしい。私もこの年は何かキーワードであると思うのだが、何せ生まれてないし時代の空気を吸っていないものがなんだかだいうのもおこがましい、けど言っちゃう。
私の生まれたところは、水洗便所もなかったし、お風呂もなかった。ほかの友達が住んでいるところより十年位前なのでは?という生活をしていた。銭湯が隣にあって反対隣はよろずやだった。駄菓子屋も歩いて二三分のところにあった、子供の足でそれくらいという近所。とにかく生活のことは路地の中でたいてい事足りるので子供の私は学校へ行く以外路地から出たことがない。

私が学校へ行っているかどうかというころにカラーテレビを買った(のは親だが)、そうすると「相撲の時間」近所の大人が上がりこんできてテレビを見に来る。母はそのときだけ鷹揚に、というか自慢げにテレビを見せていたが私はアニメが見たくて非常に不満だった。これで三島の自決を見たとしたら、大人でも気持ち悪くなるのではと思う、白黒のちょっとリアルから離れたテレビでやっと見られたものではないか。私はまだ小さかったので、見るなと外へ追い出されてしまった。浅間山荘の突入?もやはり見られなかった。学校へは上がっていた。政治の時代の終焉を私は知らない。



 母はよろずやですまない買い物は路地の外のスーパ-でしていた。年越しに蕎麦屋というかうどん屋に行くのも路地の外だった。 ハレとケの中間に当たることは路地から出るのだった。
土曜日は学校は半ドンでこれまた路地の中のお好み焼き屋でお好み焼きを食べる。いくらしたのか覚えていないがお小遣い百円よりは多くてほぼ豚玉だった。子供にはイカは食べにくいし消化に悪いのでかもしれない。食べ終わると、駄菓子屋なのか何やなのか知らないところに「よいよいのおじいさん」を見に行った。店番のおばあさんに「よいよいのおじいさん見せて」と言いに行くなんてわけもわからない子供でなかったら出来ない。

今の実家に引っ越して本籍も変えてしまったから、そこの詳しいところ番地を知らない。町の名前さえ知らない。住所が引っ越してもいないのに変わったので、覚えようとしたら親が覚えなくていいと言った。そして風呂屋と我が家の間には重油まみれの汚い道があって(ここでよく転んだ)そこから「あっち」へは行ってはいけなかった。一度行った記憶があるがぼんやりしている。


 

で、なぜに親は私がそこの場所を記憶するのを嫌がったり、行ってならない場所があったりしたのか。あくまで推測であるが、いわゆる同和地区がごく近くにあったのではないか。この場所は私の母方の祖母が結核の療養か治療だかに買った家だった。戦争中ほどではないが結核という病気は怖がられていた。そう思う。おまけに女一人といえばいい土地は見つからないだろう、いくら金を積んだといっても。(しかしあの家で結核が治るんだろうかというほど不健康的な家だった)祖母の死後母はそこから仕事に行って、父と知り合って結婚し、私が生まれた。父母はそこを早く出たかったはずだ。だいたい子供が不健康な顔をしている。私たちは日の当たることだけはたっぷり保障された建売に引越し、元の家はぼうっとした記憶の中である。妹等は記憶すらないのではないか。

父がそういうことに少し関連したことを、高校生の私に言ったことがある。同和地区の人は、味方にするとめっぽう心強いが、敵に回すと恐ろしい、と。なんでも父が単車でどこかの車か単車かとぶつかった。そうしたらわらわらその人たちが現れて、父とぶつかった相手を「ぼこにして」しまったのだそうだ。見ず知らずの人間ではないのだろうからそうしたのだろう。「差別はいけない」というお題目はやはり空虚になる。差別しろといっているわけではないが、ぼこにされるのはいやだ。母はかなり差別的な人だから、そういう人とは結婚してはならぬという。実際身内は大事にしてくれるし、お金持ちもいるが、ならぬという。私は反感を感じたから嫌味にそういう人と結婚しようかと思ったほどだが、嫌味のために好きでもない人と結婚するのも変だからやめた。

もし好きになった人がそうでも私はかまわないと思っていたし、いるので、めぐり合ったらどうなるかという問題だった。違う相手だったので今も親と疎遠になってないのかもしれない。 

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