もらい物なのだが夏のうちに虫が盛大に食ってしまったのだと思われる。で、昨日かけつぎっていくらするのかなと店に行ったらなんとひとつの穴につき五六千円するのだという。あきらめて、もう雨の日のどうでもいいコートにしようと着てみたら肩のとこのひとつはかなり目立つ穴だがあとは着てしまえば隠れるところだった。普段着ているには一向に構わないと思う。
雨の日用のぞうりと、長じゅばんと、半幅帯、タビックスが来る。博多帯は粋らしいが私が粋って感じでもないのでピンクと言うか明るい藤色のにしたら、それなりである。防寒用の爪皮と、ヘアピンを待っている。共同購入というのは、みんなでたくさん買うのでがくんと値段が下がる。小間物はこうして買うほうがいいかもしれないと思う。
群ようこさんは化繊とかポリの着物を嫌がっているが私はそこのところはなんとも思わない。今日のような雨降りに心置きなく着られるのは洗える着物なので洗えるセットと言うか、上から下まで洗えるものを用意してある。帯も洗える袋帯のようなものがある。ポリの半幅もある、これは洗えないが半幅は結びようによってペタンコになるので気にしない。ただ夏場は蒸す。いっそ浴衣を着てしまって洗うほうがよほどいい。
実は大枚はたいたのは名古屋帯である。猫柄を見て狂喜乱舞し、値段を見てちょっとためらい、でも名古屋帯では安いほうなので買ってしまえと思い、長さがあうかメジャーで短すぎる名古屋帯を測ってみて、買った。猫柄と見ると理性がとんでしまうところがあるが、いつもは食いとどめていたり、サイズが合わず無念だったりという感じ。名古屋帯は真っ赤な地に金が散らばっているのとこの猫柄だけ。夏用に青くてなんだか花があるのがある。これは骨董市で買った。袋帯は洗えるのと、緑っぽいのと、もらい物の礼装用だというのがある。半幅は一杯ある。