忍者ブログ

カレンダー

06 2017/07 08
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

最新記事

最新トラックバック

プロフィール

HN:
ゆふ
性別:
非公開

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

[143]  [142]  [141]  [140]  [139]  [138]  [137]  [136]  [135]  [134]  [133

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

なれそめ2

 彼はよく原稿用紙に手紙を書いてきた。はっきり行って判読が難しい悪筆だ。悪筆にかけては私も人のことが言えないのでまあがんばって解読した。「僕」と言う一人称と「小生」と言う一人称が混じっていた。古風な人だなあと思ったが、このときはあくまでも自分と同じくらいの高校生だとばかり思っていた。頭がよくて、気味の悪い本ばかり薦める、高校生男子。

 ところが実際は私より十一歳年上だったと知って驚くまいことか。先輩後輩を通り越して教師と教え子の関係になる。私は手紙の文体を丁寧にした。

 Iが短大で学祭をするときに同人誌の仲間を呼んだので来いという。高校二年の秋だった。彼も来ることになっていてJRの駅でみんな待ち合わせることになっていた。

 子供なら一人は簡単に入るだろうという使い込まれた革のかばんを横に置いて彼はいた。「…さんですか」私は二十代の男性と言うものをまじまじ見ていた。同級生の少年らしさはすでにうせ教師のような包み隠された男性らしさと違う、肉体労働をする男、と言うものを見た。節くれだった手に生えた剛毛。

(熊だ…)私は絶句した。同じく現役女子高生でも子供っぽい体つきの私を見て彼は絶句した。後々聞くと、このとき彼はいけない気持ちになってしまったのだと言う。

PR

Comment
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
非公開コメント
Trackback
この記事にトラックバックする:

忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne