今日は昼雨が降って(これからも降るのかな)あいにくの天気だが、夏物が少々出てきていた。私は帯締めのいい感じのをほしかったが、なんだかしょぼいのや、ちょっと色目が、と言うものだったので買わなかった。その代わり変った羽織を買った。梅雨時の小寒いときに使えそうだ。五月でも大丈夫ではないか。その棚にはほかにも後ろ髪を引くものがあった。呉服屋が夏物の売出しをやっていた。そこで帯締めの安いのと足袋が安くなっていたので買う。この人は安いものしか買っていかない事を知られている。みんなが細工に使うようなものを着ようとする。
「いまっぺーじ」で若い人の浴衣が装飾過剰になっているのではないかと、少し年上のお姉さんぽい人が言っている。あれではないだろうか、着物の世界にもゴスロリが入ってきているとか。
本当は着物を譲ってくれると言う人と会う約束だったが、向こうも大変な事情があって会えなかった。
一番初めに呉服の古着で買ったのが雨コートと防寒コートだった、むやみに安かった。私のサイズが太かった。むやみに安ければいいというものでもないが、気に入っているものもある。袷では紅梅の着物。単衣はちょうちょの着物。これらは千円しなかった。
骨董市で着物を粋と言うのではないが、若い人らしくすがすがしく着ている人を散見した。おばあさんは着慣れているし、踊りの人もまたそうなのだが、この人たちはそうでないと思う。おばあさんはよく上っ張りを着ている。